こんにちは!
ベビーシッターサービスのジョイシッターです!
2歳前後の子どもを持つパパ・ママの悩みのひとつが「イヤイヤ期」。何をするにも「イヤ!」と言われると、どう対応すればいいのか悩んでしまいますよね。
親も子どももストレスをためずに、イヤイヤ期を乗り切るためにはどうしたらいいのでしょうか。
今回は、イヤイヤ期について、まとめていきます!
~イヤイヤ期とは~
イヤイヤ期は大体1歳半頃からスタートし、2歳前後にピークを迎えた後、3〜4歳頃には落ち着いてくるといわれています。だいたい2歳前後の子どもに起こりやすいことから、「魔の2歳児」とも呼ばれており、幼児期の子育ての大きな壁のひとつとなっています。
~「イヤ」を主張する原因は、大きく分けて4つ~
①自分でやりたいという気持ちの芽生え
それまでできなかったことに挑戦すること、やり遂げることは子どもにとって大きな喜びであり、強い好奇心を満たす絶好の機会でもあります。そのため、身の回りのことは何でも自分でしたがるようになりますが、大人のようにスムーズにやり遂げることはできません。パパ・ママは時間に追われる生活を送っているのでつい子どもに手を貸してしまいますが、子どもは全部自分でやりたい!と思っているので、手伝おうとするパパ・ママを「イヤ!」と拒絶するようになります。
②周囲の大人の気を引きたい
「甘えたい」「もっとかまってほしい」という気持ちをうまく伝えられればよいのですが、自分の気持ちをうまく表現することができません。その結果わざと「イヤ!」といってパパやママを困らせ、自分に注意を引きつけようとする子どももいます。
③できないことやダメなことが不満に感じる
挑戦してみた結果、うまくいかないことや失敗することもたくさんあります。自分でやりたいと思ったことがなかなかうまくいかないと、子どもなりにストレスや不満を感じ、イライラから「イヤ!」と泣きわめくことも。
④眠い・疲れたといった感情をうまく表現できない
眠気や疲労を感じると誰しも不機嫌になりますが、2歳児は自分が眠いこと、疲れていることを自覚しにくく、うまく言葉に表現できません。なぜか体がおかしいけれど、どう対処したらいいのかわからないため、モヤモヤやイライラが募り、何か言われたことに対して反射的に「イヤ!」と繰り返すようになります。眠気や疲労で正常な判断ができなくなっているため、疲れて眠ってしまうまで「イヤ!」と泣き叫んで暴れる子もいます。
~接し方のポイント~
①子どもの言葉に共感する
子どもの「イヤ!」には、子どもなりの理由があります。
パパ・ママにとっては理不尽な理由であったとしても、まずは「イヤなんだね」と子どもの気持ちに共感し寄り添ってあげましょう。そのうえで、パパ・ママは何がイヤだったのか、本当はどうしたいのか、子どもの気持ちを聞いてみると少しずつ話してくれるかもしれません。
②「自分でやりたい」を肯定する
2歳児ができることはまだまだ少ないので、大人が手伝った方が何でもスムーズに行くのは当たり前ですが、「パパやママがやったほうが早いから!」と先回りして行動すると、子どもの「自分でやりたい」という気持ちを否定してしまい、自立心を養う機会が失われてしまいます。時間に制約があったり子どものできることに限界があるときは、途中まで手伝って最後の仕上げを子どもに任せてあげると、「できた」「やれた」という満足感や達成感を得ることができます。
③気持ちを切り替えるよう、ワンクッション置く
例えば、お絵かきや絵本に夢中になっている子どもに、お片付けと食事をしてもらいたいときは、いきなり途中でお絵かきを中断させるのではなく「それが終わったらお片付けしてご飯にしようね」と声かけします。今やっている楽しいことをいきなり奪われるのではなく、一区切りするまで待ってもらえるので、子どもの抵抗感や反発心も少なく素直に行動してもらいやすくなるでしょう。
④目で見てわかるようなルールを決める
時間や量に関する制限を設けたいときは、「あと少し」「もうちょっと」といったあいまいな表現ではなく、目で見てわかるようなルールを決めておくのがポイントです。例えば、時計を指さしながら「あの長い針が6のところに来たら帰るよ」と言ったり、指を1本立てながら「お菓子はあと1つだけね」と伝えたりすると、子どももどのように行動すればいいのか理解しやすくなります。
~ダメな接し方~
①「ダメ」で押さえつける
「そんなわがまま言ってはダメ!」と押さえつけてしまうと、自己主張の妨げになってしまいます。同様に、うまくできない子どもに対して「そんなやり方じゃダメ」と頭から否定するのもNG。やり方が間違っているときや、危険なことをやろうとしているときは、「ママみたいにやってごらん」とお手本を見せたり、「それをやったら◯◯くん(ちゃん)がケガするよ。ママ悲しいな」と説明したり、といった声かけをしてみましょう。
②交換条件などを出したりする
「お菓子を買ってあげるから、もう帰ろう」などという交換条件を提示するのもおすすめできません。子どもの気持ちが萎縮し、言いたいこと、やりたいことを必要以上に我慢してしまう原因になるほか、集団生活を送り始めたときに、お友達に対して「そのおもちゃを貸してくれないならもう遊ばない」など言い始める可能性があります。
③感情的に叱る
イヤイヤ期の子どもと接する際は、ある程度、子どもの自主性に任せる必要がありますが、サポートやアドバイスが必要なシーンで「そのやり方じゃだめって言ったでしょ!」「どうして教えたことができないの!」などと感情的に叱ってしまうのは禁物です。
④子どもから離れること
子どもが手に負えないと感じたとき、イライラを抑えきれずにその場を離れたくなることもあるでしょう。しかし、子どもから離れてしまうと、子どもは見捨てられたと感じ、不安や寂しさを募らせてしまいます。子どもが落ち着くまでその場に留まり、共感の気持ちを示しながら話を聞くことが重要です。例えば、「今、とてもイヤな気持ちなんだね」と子どもの気持ちを言葉にしてあげると、子どもは自分の感情を理解してもらえたと感じ、次第に落ち着くことができます。
⑤わかりにくい言葉で注意すること
小さな子どもには、複雑な言葉や抽象的な表現は理解しづらいものです。「どうしてそんなことするの?」などと聞いても、子どもはどう答えていいかわからず、困惑してしまいます。注意するときは、「おもちゃを投げると壊れてしまうから、優しく遊んでね」といった具体的な指示を与えると、子どもは何をすればいいのか理解しやすくなります。また、ポジティブな言葉で指示を出すことも効果的です。「走らないで」ではなく「歩いてね」と言うことで、子どもはどうすれば良いかを前向きに受け取ることができます。
イヤイヤ期は子どもの成長に必要なプロセスですが、毎日のように「イヤ!」と言われると、パパ・ママもストレスが溜まり、疲れてしまいますよね。けれども、イヤイヤ期は永遠に続くわけではありません。一般的には3〜4歳を迎える頃に落ち着いてきます。もちろん個人差はありますが、いつか終わるときは必ず来ますので、今回ご紹介した方法を参考に無理をしない範囲でうまく対応していきましょう。
